こんにちは、オオカミです。
本日はポンジスキームに手を出す危険性について解説していきたいと思います。
- ポンジスキームに手を出す危険性は何があるんだろう?
- ポンジスキームで損をする以外に何かあるのだろうか?
このような疑問についてお答えします。
ポンジスキームについて
ポンジスキームは昔から存在する詐欺の手法です。
配当金等を集めたお金から工面し、自転車操業状態になります。
運用をしていなくても、以上に高い金利の配当が出てしまう恐ろしい手法です。
詳細に関してはこちらの記事を参照ください。
また、ポンジスキームを仕掛ける側の内情についてはこちらの記事を参照ください。
この2つの記事を読めばポンジスキームについてほぼ理解ができると思います笑
なんで詳しいのかは聞かないでください笑
ポンジスキームに手を出す危険性について
さて、本題のポンジスキームに関する危険性について解説していきます。
ポンジスキームを利用した投資案件は月利8%や日利1%なんて場合もあります。
最近では、ビットコインを用いたポンジスキームも多くあの手この手で人々のお金を狙っています。
このような異常な投資案件に手を出すと、
- 金銭的損失
- 人脈の喪失
- マインドの健全性の喪失
3つの危険性があります。
なぜ人はポンジスキームに騙されるのか?
異常な投資案件の話を聞くと、ほとんどの人は詐欺だろうと思います。
これは正常な感覚です。
一方、人間は本質的に楽をしたい生き物です。なので、文明は進化し生活は便利になりました。
心の中で疑う反面、本当だったらいいなーと思ってしまいます。
仮にこんな話が来たとしましょう、
成金X:月利10%で1,000万円預ければ毎月100万円の配当です。しかも、友人を紹介していただければ紹介料として出資額の3%を払います。
Aさん「絶対詐欺だから、やめておこう、、、でもなにもしないで100万円か、本当にかもしれないな、、よし100万円だけ投資してみよう」
その後半年間配当の10万円が支払われました。
Aさん「お、半年間で100万円が200万円になった!!これは本物だ!! 1,000万円投資しよう、あと友人Bにも薦めしょう、成金Xは信用できるな」
そしてAさんが1,000万円投資し、友人にも投資をさせた一ヶ月後には成金Xと連絡は取れなくなり、泣き寝入りの結果になりました。
投資詐欺は大半の場合このように広まります。
金銭的損出
たとえ話ではAさんは約800万円の金銭的損失です。
投資案件に関しては飛んだ時点で、損出が確定します。
飛ぶ時期については詐欺師しかわかりませんし、のらりくらりと言い訳を並べて一向に支払わないケースもあります。
多くの場合、最初は少額で行って配当を継続して支払い、信用させ大金を注ぎ込んだ時点で飛ぶケースがあります。
投資は本来、余剰金で行うものですが欲に負けると人間は借りてでも投資をしようとします。
投資案件は恐ろしいです。金銭的損出が天文学的数字になってしまうのも投資案件の怖さです。
人脈の喪失
異常な投資案件では大元が勧誘するのはごく少数です。
MLMの形態であったり、紹介料を支払い投資をしている人間に勧誘を行わせるケースが多いです。
そのため、仲間内で被害額が膨れ上がっていきます。
紹介料が高額なので、勧誘する方も自然と必死になります。
勧誘すればするほど、自分が楽に儲けることができるので必死です笑
無理な勧誘が発生し、投資金額が膨れ上がっていくのもこのためです。
結果的に投資案件がうまく行けばいいですが、ほとんどの場合途中で飛んでしまいます。
すると勧誘された側は激怒します。
友人B「100%大丈夫っていってたのに話が違うじゃないか!!」
投資案件の場合、人間関係が崩れ人脈を失うのはもちろん、被害額を勧誘側が補填するのはほぼ不可能です。
こうして、お金に翻弄され金の切れ目が縁の切れ目になります。
投資案件の勧誘には十分気をつけましょう。
マインドの健全性の喪失
最後にマインドに関するお話です。
異常な投資案件がすぐに飛んで損出を出した場合、二度と同じことは繰り返さないと誓います。
しかし、投資案件が長く続き飛ぶ前に利益がでると健全なマインドがおかしくなります。
楽してお金儲けができると思いこんでしまいます。
人間は一度、楽をすることを覚えると再び楽をしようとします。
投資案件で美味しい思いをすると、別の投資案件を探し続けるようになります。
一定数、投資案件にお金を出す人がいるのでポンジスキームは繰り返されます。
一度美味しい思いをした人は、投資案件に夢をかけ続けます。
そのため、投資案件にこだわり続けてしまいマインドが歪んでしまいます。
案件がとんでもきっとどこかに本物があるに違いない!!と思い込みます。
投資案件はお金を投げるだけなので、再現性は0です。自分の実力も付きません。
ポンジスキーム=野鴨の精神の喪失
投資案件によってマインドが歪んでしまいことは、まさに野鴨の精神の喪失です!!
野鴨の精神とは?
「毎年秋頃になると、鴨の群れは食べ物を求めて南へと旅立っていた。ある日、近くに住む老人が野鴨にエサを与え始めた。
すると、冬になっても、その鴨の群れは南へと飛び立たなくなってしまった。
飛ばなくとも食べ物にありつけるので、鴨たちは太っていき、飛ぶことすらしなくなった。
そして、その老人が亡くなり、その飼いならされた鴨たちは、もはや飛ぶことはできず、全ての鴨が死んでしまった」
野鴨の精神はアメリカの大企業であるIBMの精神です。
大企業となったIBMには野鴨の精神がありました。この力強い精神が企業の発展の源になったと思います。
「ビジネスには野鴨が必要なのです。そしてIBMでは、その野鴨を飼いならそうとは決してしません」
これは、1959年、当時のIBM会長であったトーマス・ワトソン Jrの言葉です。
飼いならされるのではなく、主体性を持ってビジネスの困難に立ち向かうという精神です。
異常な投資案件に飼いならされてしまうと、野鴨のように飼いならされて飛べなくなります。
野鴨の精神は多くの人に知ってもらいたい話ですね。
一番危険性が高いものは?
ポンジスキームにより失うものとものとして
- お金
- 人脈
- マインド
この3つを挙げました。この3つの中で一番危険なのはマインドだと思います。
お金に関しては、もう一度稼げばなんとかなりますし借金も試練と捉え頑張るきっかけとなります。
命さえ取られなければ、復活は可能だと思います。
また、人脈に関しても自らの失敗の教訓とすればそこまで問題にはなりません。
失ったのであればまた1からやり直せばいいのです。
マインドに関しては一番危険です。
野鴨の精神を失い、なにかいいものがあると信じ込むと楽なほう、楽なほうに流れていってしまいます。
人の行動は思考から生まれるので、思考が健全性を失うと行動も健全性を失います。
投資案件ばかり探して、ラッキーで稼ごうと思っても金銭的損失が増えるばかりです。
野鴨なら死んでしまいます。
人間なら再起不能な状態になってしまいます。
何かあったときは野鴨の精神を思い出しましょう。
楽をしてお金が稼げることは一番恐ろしいことかもしれません。
結局の所、異常な投資案件は金銭的損失か健全なマインドの喪失するので、百害あって一利なしの状態だと思います。
まとめ
- ポンジスキームに手を出す危険性は何があるんだろう?
→金銭的損出、人脈の喪失、マインドの健全性の喪失
- ポンジスキームで損をする以外に何かあるのだろうか?
→一番はマインドです。一度楽を覚えると楽な方に流され、野鴨の精神の喪失になります。
最後までありがとうございました。
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