こんばんは、オオカミです。
本日はENEOSホールディングス (5020)は原油価格が上昇すると増益になる理由に関して調べてみました。
・原油価格の変動とエネルギー会社の利益はどのような関係があるのだろうか?
このような疑問にお答えしていきたいと思います。
オオカミが保有しているENEOSホールディングス (5020)の状況
SBI証券でエネオスを900株保有しています!
実はエネオスは9月末に中間配当の権利が付与されます。
権利付最終日 2021/09/28
予想配当 11円
そのため、900×11=9,900円が配当として付与される予定になります。
なぜオオカミがENEOSホールディングス (5020)を購入したのか?
答えは簡単です。
配当がもらえるので権利落ち日目前で購入しました。
数日株を保有して配当をもらえるのでラッキーと思い、安直に購入しました。
配当前に株価が急上昇したためかなり高値つかみをしてしまいました。
安直に購入をしたのですが、最近円安と原油高によりエネルギー銘柄への注目が集まっています。
高配当を理由に購入しましたが、原油高が収まるまではホールドすることにしました。
そもそも原油の値段が会社にどのような影響を与えるのかよく理解していなかったので、ブログの記事にすることにしました。
原油価格の変動とエネルギー会社の利益はどのような関係があるのだろうか?
まず原油価格に関してですが、毎日変動しています。
このように原油の価格はうなぎのぼりで上昇しています。
8月には65ドル前後の価格が今では80ドル前後になっています。
以前は原油が−40ドルになることもありましたが、最近は原油の価格が大幅に高騰しています。
原油価格と会社の利益にはどんな関係があるのか?
気になって調べてみました。
すると調べてもなかなか出てきません。
どうやら会計上の計算方法が原因となっており、
素人のオオカミには読解が難しかったです。
あきらめずに決算短信を読むと下記の通りヒントとなる記述がありました。
これには原油価格の上昇を主因とする在庫影響による会計上の利益が875億円(前年同期は622億円の損失)含まれており、在庫影響を除いた営業利益相当額は、75億円(前年同期は438億円)となりました。
ENEOSホールディングス (5020)の決算短信より引用
どうやら保有している在庫の価格変動が影響するようです。
決算説明の資料にも下記の通り記述がありました。
- 在庫影響
- 在庫影響除き営業利益
両方とも営業利益に計上されるようです。
なんとも複雑です。
在庫影響とは?
わからなかったのでそっこーググりましたw
在庫商品の時価の変動が企業会計上の損益に影響を与えること。また、その影響。
[補説]在庫商品の時価が変動すると、棚卸資産の評価方法によって、在庫評価額と実際の取得原価との間に大きな差が生じる場合ががある。例えば、低価法を採用する場合、相場が上昇すると、期初の安値在庫の影響を受けて売上原価が押し下げられ、利益が増加する。原価法を採用する場合、相場が下落すると、期初の高値在庫の影響を受けて売上原価が押し上げられ、利益が圧縮される。石油元売り会社など大量の在庫を保有する企業は、こうした在庫評価の影響を受けやすいため、決算短信などで、在庫影響を除いた実質ベースの損益を公表する場合がある。
専門用語が多いので簡単に説明します。
そもそも営業利益の計算方法ですが2行で表すとこうです↓。
- 売上−原価=売上総利益
- 売上総利益−販管費=営業利益
在庫影響は原価に影響します。
売上が同一の場合
- 原価が下がれば売上総利益と営業利益は増加します↑
- 原価が下がれば売上総利益と営業利益は減少します↓
原油の価格が上がるとどうなるか?
当然、原価は上がると思いますよね?
価格は上昇しているから原価は上がって会社は大赤字のはず!
しかし、会計上では逆の現象が起きます。
相場が上昇すると、期初の安値在庫の影響を受けて売上原価が押し下げられ、
相場が上昇すると、期初の安値在庫の影響を受けて売上原価が押し下げられ、
相場が上昇すると、期初の安値在庫の影響を受けて売上原価が押し下げられ、
↑大事なことなので3回書きました↑
複雑なことはおいておいておきます。
原価は期末の価格をもとに算出します。
例えば9月が期末とします。
—————————————–
①4月 原油を100バレル 1バレル 30ドル 取得費用3,000ドル
②4月 原油を100バレル 1バレル 60ドル 取得費用6,000ドル
③9月 原油を100バレル 1バレル 90ドル 取得費用9,000ドル
期末価格 1バレル 100ドルの場合
④期末の資産評価額 300バレル×100ドル=30,000ドル
一方⑤取得費用は3,000+6,000+9,000=18,000ドル
—————————————–
そのため会計上は在庫影響が発生し
④−⑤=18,000ドルの利益が出たことになります。
上記はわかりやすくするため大部分を省略しています。
間違っているの可能性もあるのでご了承ください。
在庫影響は気にしないほうがいいかも
結局のところ原油の価格変動は会計上の利益でした。
実態とは無関係に、帳簿上のお話でした。
会社の実力とは無関係の利益になります。
本質とはずれた論点になっています。
そうすると在庫影響を除いた営業利益相当額が会社の実力になりますね。
本質を見誤るところでした。
やはり表面上の判断は危ういですね。
まとめ
・原油価格の変動とエネルギー会社の利益はどのような関係があるのだろうか?
→在庫として保有している原油価格が変動すると、在庫影響により営業利益に影響がある。
在庫影響は仕入れ在庫の価格変動による損益である。
そのため、会社の業績とは無関係に営業利益が変動する要因となる。
在庫影響は会計上の利益であり、本業とは無関係なので本質とはずれており株価の根拠から除外するほうが賢明である。
最後までありがとうございました。
オオカミ
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