こんばんは、オオカミです。
ブログの更新が日課になってきました。
ちょっとづつPVも上がってきているので、やる気が湧いてきます。
昨日の記事で生命保険の種類をざっくりご紹介しました。
今日は保険の原価を知るための基礎知識を書いていきます。定期保険の原価を考えようとしたら、長くなりそうだったので分けて書きます。
本題です「保険料の内訳を公開します!!」
生命保険の原価を考えていきます。
ただし、いきなり計算してもよくわからないので基本的な考えを紹介していきます。
そもそも生命保険はアクチュアリーという専門家が作っていて、東大卒とか超優秀な人たちが考えています。
保険の商品を紹介するのは簡単ですが、実際に作るとなると大変そうです。
アクチュアリー(アーチェリーではないですよ)は日本語で保険数理士と訳されていて見るからに難しそうです。
ただ一つ言えることは、超頭のいい人たちによって保険は作られていて、売れば売るほど保険会社が儲かります。会社が儲からないと存続しないので当たり前のことですが。
今回の記事では保険料の内訳と保険会社の3要素について説明します。
保険料の内訳は?
このブログを読んでいる人の中には、生命保険に加入している人やそうでない人がいると思います。
毎月毎月保険料を払い続けることはけっこう大変です。お金を捨ててリスクヘッジをしているので損した気分になります。
毎月自分の保険料は何のために使われているのか把握している人はいます?
一万円のうち5千円は誰かの保険金で、4千円は保険会社が不動産投資をするお金で、残りは会社の人件費で、
↑こんな感じで毎月払います 笑
そんな人いないですよね。
いたら教えてほしいです。
保険料は*****円と決まっていると何の抵抗もなく支払ってしまいますが内訳が存在します。
保険料の内訳は純保険料と付加保険料です。(この言葉は保険の営業マンから聞くことは無いでしょう)
純保険料とは
純保険料とはその名の通り保険のためのお金です。
保険金を支払うためであったり、解約返戻金の支払いのために必要とされる資金のために使われます。純保険料にも二種類あり、死亡保険料と生存保険料が存在します。
死亡保険料
死亡保険料は定期保険で1000万円の保険金等、比較的高額な場合が多いです。
保険金を支払うために保険会社は一定の金額を流動性の高い現金等で保有しています。
全て不動産や株だったら払えませんね笑
なので一部分は保険金を払うために保有しています。
定期保険の場合は死亡保険料が大半をしめます。
生存保険料
こちらは満期の時の解約返戻金に相当します。
学資保険や終身保険の満期の時に受け取る返戻金です。
基本的に受け取るまでに何十年も時間があるので運用が行われています。
保険会社では運用と保険金支払い等、目的によって勘定を分けて運営されています。
付加保険料とは?
付加保険料とは保険金とは一切関係ないお金です。
保険会社にとって必要な経費に相当します。
保険会社の人件費やシステム代金、家賃等事業を営むのに必要な経費のために使われます。
他の金融商品では手数料に相当する部分です。株を買うときも、不動産を買うときも借りるときも手数料が発生します。保険だけは保険料の中に入っていてブラックボックスです。
ちなみに純保険料と付加保険料を公開している会社はライフネット生命です。
大手保険会社は公表していません。営業マンに聞いてみるのいいかもしれません。多分わかりません、理由はブラックボックスだからです。
保険会社は保険金は純保険料、それ以外の必要なお金は付加保険料から充当することで成り立っています。
保険会社の3要素
保険料の内訳の次は保険会社の3要素です。この3要素は純保険料と付加保険料を決める基準となるものです。
3要素は
-
予定死亡率
-
予定利率
-
予定事業費率
以上3つです。
予定死亡率
こちらは死亡保険料の計算に使用されます。
簡単にいうと性別ごと、年代ごとの死亡率です。予定死亡率が高い(病気等で亡くなる人が多い)状態だと死亡保険料が高くなります。
女性は男性よりも長生きする傾向があるので、女性の方が保険料が安いのは予定死亡率が低いからです。
若い人の保険が安いのも同じ理由です。
予定利率
こちらは保険会社の運用利回りです。お金をどれだけ効率よく増やせるかどうかを示しています。
生存保険料は予定利率によって決められます。
日本がバブルだった頃は予定利率が高く、解約返戻金も多かったです。しかし、バブル崩壊後金利が下がり、予定利率が下がったので貯蓄系保険の運用が困難になり破綻した保険会社もありました。
現在ではアメリカの国債の利回りが高いので、ドル建ての保険では予定利率が高いです。
予定事業費率
付加保険料の基準となる数字です。
会社の経費がどれだけ、かかるのかを示す数字です。
こちらの数字が一番気になります。
おそらく営業マン不在のネット生保や、共済なんかは予定事業費率が低いと思います。逆に営業マンに大金を払う会社では予定事業費率が高そうですね。
保険会社の収入は保険料収入と運用益なので、仕方ないですが、、、、
整理します
保険料の内訳=純保険料+付加保険料
純保険料=死亡保険料+生存保険料
付加保険料=会社の経費
そろぞれの値段を決める要素は3つ
予定死亡率・死亡保険料
予定利率・生存保険料
予定事業費率・付加保険料
図にすると↓です。
オオカミの意見
いかがでしたでしょうか。保険料という3文字の中に3つも要素が詰まっていました。
保険料も手数料(付加保険料に相当する)みたいにわかりやすく説明してほしいですね。
説明を聞いても、いくら会社の利益なのかわからないですね。
そう考えると保険は本当に特殊だと思います。
予定事業費率も全て開放してほしいです。
全部数字を公表して生命保険を販売してもいいと思います。消費者は大切なお金を保険料として払うので、会社も消費者の家族を思う気持ちに答えて全部公開して公平に販売するべきだと思います。
他の金融商品では手数料を隠して販売することはできないのに不思議です。なにかやましいことでもあるんでしょうか?
まとめ
保険料の内訳は2つ純保険料と付加保険料で成り立っている。
純保険料は死亡保険料と生存保険料の2つが存在し、死亡率と運用利率で決定される。付加保険料は会社の経費で決まる。
保険にも手数料に相当する部分が存在するが、公開されていないので知ることはできない不思議な金融商品です。
以上です。
最後までありがとうございました。
オオカミ
明日は大数の法則について書きます。
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