こんにちは、オオカミです。
いよいよ令和ですね。
平成も終わり、新しい時代ですね。
ブログの方はまだ一ヶ月経っていないので、頑張ってきます
本題です「終身保険の原価は?」
前回は定期保険の原価について書きました。記事はこちらです。
今回は終身保険について原価を考えていきたいと思います。
終身保険に関しては貯蓄と保険の両方の機能が入っているので
少し、ややこしくなるかもしれませんが、お許しください。
終身保険の原価については次のように考えます。
- 1.終身保険を分解し、保険料の構成について明らかにする
- 2.保険の機能を持つ部分の原価を考える
- 3.貯蓄の機能を持つ部分の原価を考える
- 原価はズバリ
- おまけ.終身保険はお得なのか?
以上の3つのステップで考えていきます。
前回は間違えてしまったので、今回は的中させたいです。
1.終身保険を分解し、保険料の構成について明らかにする
今回考える終身保険はこんな感じです。
———————–
支払期間:30年
保険金:1,000万円
加入年齢:25歳
———————–
図にするとこのようなイメージです。
終身保険は貯蓄機能があるので、満期以降は保険金以上貯蓄ができることが多いです。
そのため、保険金より貯蓄が多いと保険金は貯蓄で支払われます。
以前の記事で書いたように保険料にはいくつか構成要素があります。
終身保険の場合は、保険金1,000万円を払うための死亡保険料と貯蓄用の生存保険料の2つが必要です。
終身保険=死亡保険料+生存保険料
専門用語でわかりにくいので簡単に書きます。
終身保険の保険料=定期保険料(1,000万円)+貯蓄用
つまり保険料の中に保険のお金と運用する貯蓄のお金が混在しています。
なので、終身保険は高くなってしまうのです。もちろん会社の手数料も高くなります。
2.保険の機能を持つ部分の原価を考える
終身保険=死亡保険料+生存保険料
こちらの死亡保険料について考えます。
30年間で1,000万円の保障があればいいので、定期保険(掛け捨て保険)と考えれば問題なしですね。死亡保険料を定期保険料と書きます。
定期保険には一般的には解約返戻金が無いので、ちょうどいいです。
今回のケースの保険料はとある保険会社でシュミレーションしてみます。
その結果ですが約4,000円でした。
そのうち30%が保険会社の利益とすると約3,000円が死亡保険料となります。
案外安いですね。まあ若いんで安いのは当然ですね。
ちなみに30年間払い続けるとすると
30(年)×12(月)×3,000(保険料)=108万円!!
これだけで十分な気がしますね。。。。。
3.貯蓄の機能を持つ部分の原価を考える
次に貯蓄部分について考えます。
単純に30年で1,000万円貯めるとすると毎月必要な金額は、
10,000,000÷30(年)÷12(月)=約27,000円
なので約27,000円になります。
保険会社でシミュレーションしようとすると特約がついていたり、入院保障がついてたり手間取りました。。。
日本円でシュミレーションしたのでかなり厳し目の保険料でした
なんと、27,800円でした。
30年で950万円も支払うという結果でした。
日本円なので日本国債で運用するはずですが、現在マイナス金利です。
なので、運用利回りを逆算してみましょう。
毎月27,800円の保険料
定期保険料が3000円でおそらく手数料が20%ほどで5,000円と仮定し、貯蓄にまわる保険料は
毎月2万円と仮定します。
満期時の返戻金は調べたところほぼ支払った金額と同額でした。。日本円ではほぼ運用できない状況です。
では毎月2万円で30年後950万円を確保するにはどれだけの利率になるのか?
シュミレーションしたところ年利1.8%で運用すれば950万円になります。
国債以外にも不動産や株式等運用先はあるので可能だと思います。
それにしても定期保険料と利益分を差し引いても実現可能な利率でしたね。
仮に全額アメリカ国債で運用したとすると1,100万円になります。
意外に自力でやってみるのもありですね。
原価はズバリ
なので、オオカミの予想ですが終身保険の原価は
支払期間:30年
保険金:1,000万円
加入年齢:25歳
この場合
保険料=定期保険料として3,000円+貯蓄運用として20,000円
=23,000円
このように考えられます。あくまで日本円なので、利率は低めで細かいことは無視しています。
おまけ.終身保険はお得なのか?
ここまで原価を考えてきましたが、保険料が高額なので一気に入るのはよく考えたほうがいいです。
あと、終身保険には一つマジックがあります。
実際に払込中に保険金を受け取る場合おかしな点が発生します。
仮に1,000万円の場合、受け取れる保険金は1,000万円です。
しかし、保険料には貯蓄で運用している部分もあります。しかし、保険金を受け取る際はこの積立額は無視され保険金1,000万円になります。
貯蓄部分(生存保険料)はどこかへ消えてしまいました、、、、、、、、、、、
なので、終身保険は保険金をもらっても実際に払った金額から考えると保険の意味合いがかなり薄れます。
15年後に保険金が発生したとすると
支払保険料=15×12×27,000
=4,860,000円です
保険金は10,000,0000円です。
なので保険は
10,000,000-4,860,0000=5,140,000円ですね。
終身保険は入る期間が長いと保険ではなくなる摩訶不思議な保険です。。。
さらに終身保険に950万円払っても運用で増える金額は会社によりますが良くて20%ほどです。
仮に40年後に120%増えたと仮定しましょう。
一年あたりの利率は
20%÷40年=0.5%
営業マンが言うように複利で増えていていると仮定すると
0.9%の利回りです。実質利回り0.9%です。
(480万円の20%は96万円 ↑の場合増加額97万円)
支払いに手数料や定期保険料が入っているので実際の利回りよりも低くなります。金額が大きくなると増え方が大きくなるので若干の誤差があります。
利回りはアメリカ国債の3分の1です。
自分でやったほうが数倍の結果が出せる可能性ああります。
結局のところ終身保険は保険と貯蓄という相反する性質を持っているので、保険は保険で入り、貯蓄は貯蓄で用意するべきだと思います。
終身保険はお得ではないとオオカミは思います。
貯蓄も保険も考えことがめんどくさい人は加入してもいいと思いますが、便利料が高すぎます。
終身保険はかなり大きなわんこそばなので、加入はよく考えてからにしましょう。
最後までありがとうございました。
オオカミ
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