こんばんは
オオカミです。
実家で気を抜いていたらいつの間にか5日に!!
実家は不思議なものですぐに時間が経ってしまいます。
今日から気を取り直して頑張ってゆきます。
本題です「生命保険料控除とは?」
保険の税金について考えて行こうと思います。
生命保険は個人では保障を目的に加入する場合が多いですが、法人では節税目的で加入する場合も多いです。
生命保険のメリットとしては節税と相続に便利くらいしか思いつきません。
法人の場合の保険は多少複雑になるので、今回は個人の税金に焦点をあてていきたいと思います。
生命保険料控除とは
個人の税金を考える場合よく聞く言葉で生命保険料控除という言葉があります。
よく年末になると保険会社から支払証明が送られてくるやつです。
見るだけでめんどくせーってなる紙です笑
今年はいくら払いましたよー、なので税金からこの金額の保険料を控除できますよーという代物です。
簡単に言えば保険に入れば、節税できますよという制度です。
この場合の節税はお金を使って(保険料を払って)節税をする方法になります。
掛け捨ての保険に入っている場合はお金を捨てて
貯蓄性の保険に入っている場合はお金を貯めて節税できるということです。
この言い回しだと貯蓄性の保険がとてもいい代物に聞こえます。
具体的にどれくらい節税できるのか?
それでは具体的にいくらなのか見ていきます。
国税庁のホームページによると
控除に関しては生命保険を契約した時期により適用される計算金額が異なります。
適用される金額は2つあり平成24年1月1日が基準となっています。
- 平成24年1月1日以前の契約を旧契約
- 平成24年1月1日以降の契約を新契約
この2つに別れています。違いとしては生命保険の種類が増えたことによって、新契約では適用される保険の種類が多くなっています。
控除額は最高12万円までとなっていて、金額自体に変化は無いようです。
今回は簡略化のために新契約のみ計算式をのせますね。
なんか表だけ見てもよくわからないですね。
とても簡単に解説すると生命保険は契約形態によって3つあります。
- 新契約に基づく新生命保険料→下の2つ以外の保険
- 介護医療保険料→その名の通り介護や医療関係の保険
- 新個人年金料→その名の通り年金保険
複雑な保険を3つに分類して自分の払った保険料を当てはめれば終わりです。
ひとつあたり最高4万円まで控除されるので、最高4×3=12万円です。
他にも適用条件等ありますが、かなり細かいので割愛します。
年収500万円だったらいくらお得か?
税金の計算が細かくなるので具体的に見ていきましょう。
年収500万円をモデルで考えます。
加入している保険は
医療保険3,000円
終身保険10,000円
毎月13,000円と仮定します。
まずは控除額を計算します。
医療保険は2.医療介護保険に該当します。
毎月3,000円なので年間で36,000円です。
控除額=(36,000)×1/2+10,000
=28,000円(A)
次に終身保険です。
新契約に基づく新生命保険に該当します。
毎月1万円で年間12万円です。一年あたり80,000円を超えているので
控除額=40,000円(B)
なので合計で
(A)+(B)=68,000円です。
控除額を計算してみよう
税金の計算なので面倒な人は飛ばしてください。サラリーマンの税金は所得税と住民税があります。
所得税は所得額で変動し、住民税は10%です。
所得税の計算方法ですが
給与総額-控除金額=所得金額
所得税率×(所得金額-控除分)=所得金額
このようになります。
一度給与全体から、基礎控除や年金の金額が控除されます。そして、所得の金額に対して一定の税率がかかり、税金が計算されます。(ややこしいいい)
生命保険料控除の場合は
給与総額-控除金額=所得金額
↑の控除金額に相当します。
具体的に計算します。(社会保険料は70万円と仮定します。)
所得金額=500-154(給与控除)-70(社会保険料)-38(基礎)-6.8(生命保険料控除)
=231.2
所得税=231.2×10%-9.75
=13.37万円
住民税=231.2×10%
=23.1万円
では、生命保険料控除がない場合は?
所得金額=500-154(給与控除)-70(社会保険料)-38(基礎)
=238
所得税=238×10%-9.75
=14万円
住民税=238×10%
=23.8万円
保険料控除があるとないではどれくらい違うのか?
所得税=14-13.37
=0.63万円
住民税=23.8-23.1
=0.7万円
合計1.3万円でした。
年間約15万円払っているので10%ほどですね。
思ったより節税効果は無いですね。サラリーマンなんで、一番多く税金を払っているので効果は薄いです。
保険で節税は賢いか?
年間で10%の節税。数字だけ見るとリターン10%のように聞こえますが、保険料はしっかり払っているので保険料が90%になった程度です。
保険は本来保障を得るために、加入するのものです。節税目当てで必要以上に加入すると、意味がありません。
また、貯蓄系の保険は中途解約をするとかなり元本割れをするのであくまでも保険料控除はおまけで考えた方がいいと思います。
節税になるから加入しようとしている人は要注意です。そもそも控除金額が少なく、いっぱい税金を払う人ならすぐにいっぱいになります。月3万円が限度ではないでしょうか?
なぜ保険は税金に強い?
保険は税金に強い金融商品です。
入るだけで節税になって、相続等ではかなり優遇されています。
オオカミが考える理由としては保険は損する商品だからだと思います。
損する代わりに節税できるよーみたいな感じです。
また、お金が国債等政府の資金源になっているので、優遇しているのではないかと思います。
保険会社は国債等を運用している機関投資家です。
保険を通じて日本国債を買うイメージですね。
年金や社会保険も制度的に破綻していますが、強制的に徴収されています。
僕たちは社会保険で大損しています。政府も赤字なので止む終えませんが、、、
生命保険も社会保険と同じ意味合いがあると思います。
加入者が損をすること、資金が国債等政府のもとへ流れること。
政府にとって都合のいい商品ならバッシングもされないし、税金も優遇されます。
結局は大義名分のもと政府のためにお金を払っているだけだとオオカミは思います。
生命保険だけ特別扱いな理由もわかる気がします、、
まとめ
生命保険には生命保険料控除が存在する。年収500万円なら約1.3万円の節税になる。支払った保険料の10%が戻ってくるイメージ。ただし、保険の目的は保障であって節税ではない。
保険では税金が優遇される理由は、政府にとって都合のいい集金装置だからだとオオカミは思います。
そんなことを考えたGWでした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
オオカミ
(国税庁HP:https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1140.htm)
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