こんばんは
オオカミです。
ブログも一ヶ月と半月経過しました。
少しづつ形になりつつあります。
これからもこのブログをよろしくおねがいします。
本題です「外貨建て生命保険はお得なのか?」
本日は外貨建て生命保険についてです。
最近、金融庁が是正勧告を出した保険の種類です。
オオカミも外貨建ての保険を取り扱っていたので、暴露していきたいと思います。
なぜ外貨建て生命保険?
外貨建て生命保険は主にカタカナ生保が販売しています。いわゆる外資系金融機関です。
外貨建て生命保険は米ドルや豪ドル建ての商品が取り扱われています。主に貯蓄系の終身保険がドル建てで販売されています。
外貨で保険と聞くとかっこいいなーと思う人もいるかも知れません。
日本円との違いは利回りの違いです。
日本国債 | ほぼ0% |
米国債 | 約3% |
日本の国債ではほとんど金利がつかないので、利回りのいいドルでお得に保険に入りましょうという話です。
セールストークでは
営業マン:同じ保障を得るのに、日本円とドル建てでは毎月の保険料が**円違います。同じ保障ならどちらがいいですか?
お客さん:安いドルの方にしようかな?
こんな感じで外貨建ての生命保険に加入した人も多いと思います。
世界中のお金は常に利回りの高いものに向かって流れているので合理的であると言えます。
不思議なことにドル建ての掛け捨ての保険はありません笑
まあ、不要ですけどね。
実は外貨建て生命保険は中途半端
日本の終身保険より安く、一見お得に見える外貨建て保険ですが全て中途半端です。なので、オオカミは外貨建て生命保険はお得ではないと思います。
為替差損差益が出る
保険の本来の目的はリスクヘッジです。なので、リスクに対して保険料を払うことで保険の意義が成立します。
また、繰り返しになりますが、保険は損することに意味があります。
外貨建て保険は外貨で運用されるので、毎回保険料は異なります。また、保険金もことなります。
外貨の額面では解約返戻金が一応保証されています(絶対ではありません)
しかし、円で受け取る時に為替によって損をすることもあるし得することもわかりません。神のみぞ知る領域です。
リターンとリスクは同時に存在するので、為替はリターンでもありリスクでもあります。
不思議なことに、リスクを回避する保険でリスクを生み出す商品が外貨建て保険です。
運用に関してリスクをとるなら、株や投資信託のほうがよっぽど効率的です。
保険では、そもそも損をするようにできているので資産運用の意味合いはかなり薄れます。
というか損する可能性が高いので資産が毀損する可能性のほうが高いです。
利率はいい分コストも高い
外貨建て生命保険は外貨で払うのではなく、円で支払います。
そうすると為替手数料が発生します。換算のレートをTTS,TTBとか言います。
外貨建て保険の場合、保険会社独自のレートで換算されます。
しかも毎月払うので、いったいいくらで換算されているのか契約者はわかりません。調べればわかりますが、調べている人います?
大切なお金が毎月自動で、いくらかわからない換算レートで引き落とされる。これが場合によっては30年かかります。
そうすると交換手数料だけでかなりの負担になります。
もちろん他の投資や、株でも交換レートによる手数料負担は発生します。しかし、投資は実力によって何倍ものリターンを得ることができます。
しかし、保険は損することに意味があるので何倍ものリターンを得ることはできません。
リターンは極めて限定的であり、支払い続けるという負担は大きいです。しかし、為替の手数料は毎月発生し、保険料に含まれる手数料も不明なままです。
途中で解約しても、元本割れの解約返戻金が戻ってくるのみです。
なんだか圧倒的不利なゲームをしているように見えてくるのはオオカミだけでしょうか?
支払った保険料全てが運用されるわけではない
ほとんど人が運用に期待して外貨建て生命保険に加入します。
しかし、支払った保険料全てが運用されるわけではありません。
保障がついているので、保険金準備のお金も必要ですし、営業マンにコミッションを払わないといけません。
おそらく二年間はほとんど運用に回っていないと思います。その期間はほとんど解約返戻金がありません。
この問題の根底には保険料がブラックボックスで、手数料が明示されていないことに問題があります。
運用に期待しているのに、いくら運用されているのかわからないのは心配ですね。
いっその事保険料に明示してくれたらわかりやすいのになーーー
何で隠すのかすごい疑問です。
営業マンに聞いてみるのもありです。
オオカミはわかりません。
以上3つの理由から、利回りのいい外貨を持っているのに損をする可能性があるという奇妙な構造が浮き上がってきます。
リスクと手数料を払ってリターンを求め外貨を購入。しかし、損をすることが前提な保険に加入。
まるで、穴の空いた船から必死に水を出している状況ですね。
保険なら損を覚悟で掛け捨て保険。外貨なら手数料をはらって投資。
別々で考えたほうが良さそうですが、保険会社は許すことはないと思います。
そもそも外貨建て生命保険に加入するということは?
リスクのある商品を受け入れるということは投資も受け入れることだとオオカミは思います。
多少損する可能性があっても、得したいという行為は投資活動です。
外貨建て生命保険に加入するなら、リターンのみに的を絞り投資やったほうがいいと思います。
毎月払わなくていいし、好きな時に自由な金額でリターンとリスクは無限大です(ちょっと怖いですね)
保障が必要なら安い金額の掛け捨てに加入し、投資で掛け金を確保するのもありですね笑
元手が多ければ、元本で保険に加入できるという、、、、(貯金あれば保険は不要ですね)
本来保険はお金のない人の相互扶助が目的なので、保険で運用は適していません。
複雑なものはやめておこう
外貨建て生命保険は説明が複雑です。注意事項もたくさんあります。
一見保険という安心を手に入れ、資産運用もできる魔法のような商品ですが。
相反する概念が混在しているので、効率は最悪です。
別々でシンプルに考えたほうがわかりやすいです。
外貨建て生命保険は水と油を混ぜて続けるようなものです。
おそらく利率がよく販売しやすく、手数料も高いので販売は継続されると思います。
ただでさえ複雑な保険なので、全く加入しないか最低限にすることをおすすめします。
まとめ
外貨建て生命保険はお得ではないです。なぜなら、保険でもなく資産運用もできない高コストな保険だからです。保障がほしいなら掛け捨ての定期保険、資産運用したいなら株や投資信託で投資を検討してはどうでしょうか?
本来、保険はお金のない人向けに損をすることに意味がある商品なので、利率の高い外貨で保険に加入することは相反することだとオオカミは思います。
最後までありがとうございました。
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