こんにちは、オオカミです。
今回はナンピンマーチンゲール型自動売買(EA)について解説します。
- ナンピンマーチンゲール型自動売買ってどんな自動売買なの?
- ナンピンマーチンゲール型自動売買(EA)は儲かるのかな?
このような疑問にお答えしていこうと思います。
ナンピンマーチンゲールとは?
ナンピンマーチンゲール型自動売買(EA)の解説を進める前にナンピンマーチンゲールについて説明します。
ナンピンとは?
ナンピンは漢字で書くと難平と書きます。
難を平らにするという意味です。
ナンピンとは?
買い建てた後に価格が下落した場合、下値で買い増しすることで、1株あたりの買い値(平均取得価格)を下げる手法である。
ナンピンはFXにおいて買いポジションが含み損を抱えている際に、更に下の値で買いましていくという手法になります。
売りポジションの場合は更に高値で売りましていく手法になります。
このように相場が下がり続けてもひたすら買い続けます。
買いポジションの場合
値段が下がり続ければ含み損は大きくなりますが、反発して値段が上昇すれば利益を上げることができます。
相場には波の性質があり、ある程度の値段の範囲で行き来する性質があります。
そのため、資金が潤沢にあれば有効な手法と言えます。
マーチンゲールとは?
マーチンゲール最も古典的かつ有名な手法で、カジノ必勝法として永らく愛されてきた。倍賭け法とも言われる。まず1単位賭け、負ければその倍の2単位、さらに負ければそのさらに倍の4単位、と賭けていき、一度でも勝てばただちに1単位に戻す、という手法である。試行回数に関係なく、勝った時には1単位を得ることになる
マーチンゲール法はカジノの必勝法として有名ですね。
負けた場合は負けた金額の2倍を掛け、もう一度負けた場合は前回負けた金額の2倍を掛けというのを繰り返します。
1→2→4→8→16→32
このように賭ける金額がどんどん大きくなります。
一方勝利をしても利益は1で変化はありません。
マーチンゲール法は勝率を最大限に高めることに有効な手段である一方、利益率は低いのが特徴です。
負けの回数がある一定を超えるととんでもない金額を賭けることとなり、破産の可能性もあるローリターン・ハイリスクな手法です。
ナンピンマーチンゲールとは?
ナンピンとマーチンゲールを組み合わせた手法になります。
この場合どんどん値段が下がっているのでひたすら買い続けます。
はじめに1lotで購入した場合は
2lot→4lot→8lot
のように下がれば下がるほど大きなlotで購入をします。
このときは含み損を抱えているので、どんどん含み損が大きくなっていきます。
実際に手動で行おうとすると、含み損が怖くてできません。
ナンピンマーチンゲール型自動売買(EA)はいくら含み損があっても無慈悲に買い続けます。
感情の無い自動売買だからこそできる手法でもあります。
逆に手動で行うのは、結構難しいと思います。
リスクとリターンの関係
ナンピンマーチンゲールのリスクとリターンについて解説します。
FXにおいて重要なのはいくら利益がでたか?です。
FXは資金を失う可能性もあるし、増やすことができる可能性があります。
そのため、リスクとリターンは常に表裏一体です。
資金が減る可能性がなければ、増える可能性も無いということです。
リスク
ナンピンマーチンゲールのリスクは資金を一気に失う可能性があるということです。
いくら含み損があっても相場が一方に動けば容赦なくポジションを持ちます。
手持ちの資金で耐えられる範囲であればいいんですが、最悪の場合口座の残高が0になります。
常に2倍づつポジションを保有するので、必ず限界が来ます。
リターン
ナンピンマーチンゲールのリターンとしては勝率が高く、利益率が低い特徴があります。
マーチンゲールは勝率を高める手法なので、利確を行う回数は多いです。
更にナンピンを行うのでかなりの確率で利確を行うことができます。
その一方で利益の金額は一定です。
含み損は無限に大きくなる可能性がある一方、利益は一定の金額になります。
文章で書いていてもわかりにくいので図で表現します。
ナンピンマーチンゲール型自動売買(EA)の利益率と確率の関係
縦軸:確率 横軸:利益率
(厳密には間違っていますが許してください笑)
①:ナンピンマーチンゲール型自動売買(EA)は少額の利益を高い確率で利確するので、①のように利確の確率が多くなります。
②:口座破綻をする場合があります。確率は低いですが、多くの場合口座が破綻するまで耐えてしまうことがあるので、確率は若干上がります。
このようにナンピンマーチンゲール型自動売買(EA)は利益と破綻する確率にかなりの偏りがあります。
ナンピンマーチンゲール型自動売買(EA)のメリット・デメリット
メリット
利益を上げる可能性が非常に高いので勝率はかなり高く99%にもなることがあります。
そのため、負けることが非常に少なくなるので常に残高が増えていくことになります。
ナンピンマーチンゲール型自動売買(EA)はポジンションを常に持つことが多いです。
そのため、いつ見てもポジションを持ち利益を出しているのは見ていると楽しいです。
損出は利益の3倍以上のインパクトがあるので、人間の心理としては安心できるようになっています。
デメリット
マーチンゲールを行うので、含み損が約2倍づつ増えていきます。
そのため、相場が一方的に動くとマイナス100%以上の含み損を抱え強制ロスカットになります。
コツコツ利益を重ね、いきなり口座破綻となる可能性があります。
毎日利益を出していると感覚が麻痺して大丈夫だろうと思いますが、数ヶ月に一回は起こりうることです。
ナンピンマーチンゲール型自動売買(EA)は儲かると言えるのか?
ナンピンマーチンゲール型自動売買(EA)は勝率が高いので、短い期間を見れば儲かると言えます。
いかに強制ロスカットを回避して、運用できるかどうかがポイントになってきます。
何も考えずに、運用を続ければかなりの確率で口座破産します。
一方で利益をこまめに回収し、元本回収を目指すとともに相場が一方的に動く場合を回避できればかなりの利益を上げることができます。
ナンピンマーチンゲール型自動売買(EA)の特性を理解した上で運用すれば儲かる確率は上がります。
また、ナンピンする幅や倍率、損切りを途中でするかどうか?など設定を変えることもできます。
自分の中で最大の損失を認識して、運用を行えば強制ロスカットを避けることも可能です。
結論としてはナンピンマーチンゲール型自動売買(EA)の特性を理解すれば、儲かる運用が可能です。
投資に絶対はないので100%儲かるとは言えませんが、手段としては有効と言えます。
何事も理解をしてから運用を行うのがベストです。
まとめ
- ナンピンマーチンゲール型自動売買ってどんな自動売買なの?
→相場が下落している場合はひたすら2倍づつ買い続け、上昇している場合は2倍づつ売り続ける自動売買です。利益を出しやすい一方、含み損は広がり続ける可能性があります。
- ナンピンマーチンゲール型自動売買(EA)は儲かるのかな?
→ナンピンマーチンゲールの特性として、勝率は高いが口座破綻の可能性があります。この特性を理解して運用すれば儲かる可能性はあります。
最後までありがとうございました。
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